セーブル陶磁器の美しさに感激!マリー・アントワネットから草間彌生まで堪能できました。
「セーブル、創造の300年」に行って来ました。
この展覧会は、
で、12月16日まで開催中です。
わたし的には、超おすすめ💚
展示会は、現在の作品と数点を除き、写真撮影が可能ということです。
(と言ってもシャッター音や周りのお客様には細心の注意を払いたいですね!)
ちょうど平日遅めの午後とあり、閲覧客が極めて少なくて、
飽きることなく眺めたのち、写真も撮ることができました。
静岡市美術館は、駅からすぐの場所にあります。
エスカレーターを上がると、こんな感じでとても洗練されたデザインです。
荷物をロッカーに預けて入場口を入ると、
いきなりフランスのルイ王朝時代にワープしちゃいましたよ~!!
金箔にピンク、ターコイズ、緑と輝きを放つセーブル窯の陶磁器の数々。
そして現在も、女子が大好きなターコイズブルー
そして、今回一押し!の一品がこれ。
王妃マリー・アントワネット愛用のミルクカップだそうです。
三頭の山羊のお顔が全部ちがうのも驚きですが、
どれもなんとも言えず可愛いので、ほんと眺め入ってしまいます。
これでミルクって、どうやって飲んでたのかなあ?
食器類と並んで存在感を示していたのが
青みがかって見えるほど透明な白の彫像💓
波のように流れる流線形のフォルムと、本物の布のようにみえるほど繊細な掘りが印象に残ります。
乳白色の流れるような曲線も、
なんともため息が出るほど美しい。
白磁に金の装飾の器
初期にはフランス王室の保護のもと、フランスルイ王朝時代に多くのオーダー作品や献上品が作られていたということで、
マリーアントワネットの愛したお花がモチーフのお皿や、
ポンパドゥールピンク(ポンパドゥール夫人のお気に入りピンク)は、もう可愛すぎる色合いで素敵でした。
この展覧会は、時代背景ごとに4部構成になっていたので、
歴史的背景がわかりやすく良かったと思います。
ルイ16世とマリー・アントワネットは悲劇の結末を迎えたあと、
(もう一度、ベルサイユのばらのマンガが読みたくなってきました‥)
ナポレオンの時代の訪れとともに、
陶器も写実的、学術的なものに変化していったということです。
この深いネイビーの色は、セーブル特有のブリュー・ド・ロア『王者の青』と呼ぶそうです。
こうして美しく優雅なはずの陶磁器が、権力を示すものとして豪華絢爛に作られるというのも面白いと感じます。
その後は、アールヌーヴォーからアールデコへと洗練されていく時代が続きます。
このあたりからは、日本の陶磁器の影響がはっきりと見られました。
第4部は今回、撮影禁止でしたが、
草間彌生さんの作品も、とても目を引きました。
これもまた必見ですね!
あまりにも素敵な展示会だったので、次回はしっかり勉強して臨もうと思いまして、
アマゾンで本を買いました。
欧州陶磁紀行―マイセン|ウェッジウッド|セーヴル (ほたるの本)
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マイセン、ウエッジウッド、セーヴルと三大窯が紀行形式で書かれていて、
お値段もお手頃。初心者のわたしには写真もいっぱいで楽しめました。
皆さんもぜひ、美術館に足を運んで、フランス王朝気分を味わってみてはいかがでしょうか?
注釈もあんまり詳しくなくて、すみません💦
ではまた。